余剰分析(令和元年度 経済学・経済政策 第10問)

問題

市場取引から発生する利益は、「経済余剰」といわれる。この経済余剰は、売り手にも買い手にも生じ、売り手の経済余剰は「生産者余剰」、買い手の経済余剰は「消費者余剰」と呼ばれる。

下図に基づき、需要曲線または供給曲線のシフトに伴う余剰の変化に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。なお、点Eが初期の均衡を示している。

余剰分析

a 所得の増加によって需要曲線が右方シフトすると、生産者余剰は減少する。

b 技術進歩によって供給曲線が右方シフトすると、消費者余剰は増加する。

c 好みの変化によって需要曲線が左方シフトすると、生産者余剰は減少する。

d 原材料費の上昇によって供給曲線が左方シフトすると、消費者余剰は増加する。

 

〔解答群〕

ア aとb

イ aとd

ウ bとc

エ cとd

 

解説

a:需要曲線が右方シフトした場合、生産者余剰は増加する。よって、正しくない。

b:正しい。

c:正しい。

d:供給曲線が左方シフトした場合、消費者余剰は減少する。よって、正しくない。

 

解答