2020-01-01から1年間の記事一覧

余剰分析(令和元年度 経済学・経済政策 第10問)

問題 市場取引から発生する利益は、「経済余剰」といわれる。この経済余剰は、売り手にも買い手にも生じ、売り手の経済余剰は「生産者余剰」、買い手の経済余剰は「消費者余剰」と呼ばれる。 下図に基づき、需要曲線または供給曲線のシフトに伴う余剰の変化…

自然失業率仮説(令和元年度 経済学・経済政策 第9問)

問題 自然失業率仮説に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。a インフレと失業の間には、短期的にも長期的にも、トレード・オフの関係が成立する。b 自然失業率とは、非自発的失業率と自発的失業率の合計である。 c 循環…

流動性のわな(令和元年度 経済学・経済政策 第8問)

問題 総需要-総供給分析の枠組みで、財政・金融政策の効果と有効性を考える。下記の設問に答えよ。 (設問1)「流動性のわな」の状況下にあるときのLM曲線は、下図のように水平になる。このときの総需要曲線に関する記述として、最も適切なものを下記の解…

為替レートの決定理論(令和元年度 経済学・経済政策 第7問)

問題 為替レートの決定に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 a 金利平価説によると、日本の利子率の上昇は円高の要因になる。 b 金利平価説によると、日本の利子率の上昇は円安の要因になる。 c 購買力平価説によると…

金融政策がもたらす影響(令和元年度 経済学・経済政策 第6問)

問題 日本経済は、日本銀行による金融政策から影響を受けている。貨幣に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 a 中央銀行が買いオペを実施すると、マネタリー・ベースが増加する。 b マネー・ストックM1は、現金通貨、預…

乗数効果と均衡GDP(令和元年度 経済学・経済政策 第5問)

問題 下図は、開放経済における生産物市場の均衡を表す45度線図である。直線ADは総需要線であり、総需要ADは以下によって表される。 (設問1) 総需要線がAD0からAD1にシフトするときの乗数効果はEB/EAによって表される。乗数効果を小さくするものとして、…

消費の決まり方(令和元年度 経済学・経済政策 第4問)

問題 消費がどのようにして決まるかを理解することは、経済政策の手段を検討する際にも、また、景気動向を予測する上でも重要である。一般に、消費の決定に所得が影響すると考えられているが、具体的な影響の仕方についてはいくつかの考え方がある。消費の決…

民間需要と公的需要(令和元年度 経済学・経済政策 第3問)

問題 国民経済計算は、総需要をいくつかの項目に区分している。これらの項目を見ることによって、より詳細に総需要の状況を把握することができる。 国民経済計算における総需要に関わる恒等式として、最も適切なものはどれか。 ア 公的需要=公的固定資本形…

中国の貿易相手国(令和元年度 経済学・経済政策 第2問)

問題 国際経済に大きな影響を与える国の1つとして、中国の経済動向は重要である。下図は、中国の貿易相手国・地域のシェア(2017年)を示している。図中のa〜cに該当する国・地域の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 〔解答群〕 …

政府債務残高の国際比較(令和元年度 経済学・経済政策 第1問)

問題 下図は、政府の債務残高(対GDP比)の国際比較である。図中のa〜cに該当する国の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 〔解答群〕 ア a:アメリカ b:イタリア c:日本 イ a:イタリア b:日本 c:アメリカ ウ a:日本 …